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アインス伊賀&Adoの森 中野公靖さん・祐希さん
親子でゲストハウスを運営! RVパーク&キャンプ場の運営も!
自身の体験からゲストハウスをオープン
「ゲストハウスの醍醐味は、交流の楽しさ」と話すのは、伊賀市上野恵美須町にある「ゲストハウス アインス伊賀」を営む中野公靖さん(67)と娘で管理人の祐希さん(29)。施設の開設は2019年1月11日。名はドイツ語の「1」を意味する「アインス」にちなんだもので、開設もこの日を選んだ。祐希さんは幼少期からピアノを続けていて、チェロ奏者の経験もあることから、ゲストハウスのテーマは「音楽」にしたそうだ。
開設のきっかけは、公靖さんの両親の住居兼店舗が長い間空き家になっていて、活用の話が出たこと。祐希さんがまず思い浮かんだのは、ゲストハウスだった。大学時代に初めてゲストハウスに宿泊して、管理人や宿泊者同士が気軽に交流できる、ホテルにはない楽しさを知った。「今でもよい思い出になっています。そして、伊賀にもそんな楽しさが味わえる施設をつくりたいと思いました」と、祐希さんは当時を振り返る。
開設にむけて旅館業の許可を受け、空き家をゲストハウス用の施設として改装。1階には交流スペースとキッチン、相部屋にドミトリー※1を8室設けた。2階には忍者をテーマにした和室と子連れの家族に人気の洋室を設置。交流ペースには、宿泊者が自由に利用できるトランプやゲーム、グランドピアノ、ギターなどを用意した。
※1…2段ベットなどが置かれた相部屋の宿泊施設。
伊賀市の中心市街地にあるアインス伊賀 |
個室の和室には隠れ忍者も! |
新しい出会い、交流が励みに!
「いろいろな方が訪れるので、そのたびに新しい出会いがあり、とても新鮮な気持ちになります。ジャズピアニストの方が宿泊されたときは、生演奏を披露してくださいました。自転車で日本を縦断する際に宿泊された方とは、Instagramでつながり、走った軌跡を拝見させていただき、旅行した気分になることも。これまで数えきれないほどの楽しい交流があり、励みになっています」と祐希さん。
交流スペースでは宿泊者同士の交流も生まれ、面識がない家族が同日に宿泊した際は、初対面の子ども同士がトランプで仲良くなったこともあるそうだ。
「コロナ禍で一時期利用者が激減したこともありましたが、今は半分近くまで戻りつつあります。日本人の利用が多いですが、インバウンドの利用も増えてきました。伊賀に帰省された時に利用される方もいらっしゃるので、第2の実家のように使っていただければうれしいですね」と公靖さんは語る。
交流スペースではゲームを楽しんだり、ピアノやギターを演奏することもできる。 |
男女共同のドミトリーは8室。個室に比べてリーズナブルなのが魅力。 |
RVパーク併設のキャンプ場をオープン ピザ窯イベントを実施
2022年3月には、自然豊かな伊賀をPRしたいと、伊賀市役所から数百メートルの四十九町の小さな森に、RVパークを併設したキャンプ場をオープン。地元の方にも気軽に利用してもらえるように、ピザ窯の体験イベントやレンタルも実施。こちらの施設の管理人は公靖さんが務める。
「キャンプ場にもいろいろな方が訪れます。県外の方が多いですが、中には、焚火のためだけに来られる近所のリピーターさんもいます(笑)。こちらの施設での出会いも楽しいですよ」と公靖さん。
多くの方に施設の良さを知ってもらおうと、昨年から『いがぶらり体験博覧会(いがぶら)』に参加。昨秋に続き2024年の今秋もピザ窯で焼くピザ作り体験を実施している。「これから定期的にピザ作り体験のイベントも企画する予定です。ゲストハウスとともに、ここから伊賀の魅力発信をしていきたいですし、地元の方が集える場所にもしていきたいですね」と祐希さんは抱負を語った。
ピザ窯で焼くピザは格別の美味しさ♪ 大好評のイベント! |
伊賀市役所近くの小さな森にあるAdoの森。 |
※「アインス伊賀・Adoの森」の詳細、ピザ作り体験のイベントについては公式Instagramから。
取材日:2024年9月